基本情報
- 業種:パーソナルトレーニングジム(トレーナー本人が運営する小規模事業)
- 規模:年商5,000万円未満/個人事業に近い規模
- 経理体制(着手前):チケット(回数券)などで先に預かる前受金や、現金・振込が混在する入金を、実態が正しく見える形では管理できていない状態。
- きっかけ:紹介
着手前の状況
このパーソナルジムは、トレーナー本人が中心となって運営する、個人事業に近い規模の事業でした。サービスはチケット制(回数券)が中心で、お客様から先にお金を預かる前受金が、売上の入り口になります。
ところが、その前受金を「いま、いくら預かっていて、どこまでが消化済みなのか」を正しく追える形になっていませんでした。さらに、決済は振込だけでなく現金も混在しており、入金の経路が一本化されていません。小規模とはいえ、お金の動きとしては店舗ビジネスに近い複雑さがありました。日々の運営は回っていても、数字の裏づけは曖昧なままだったのです。
取り組んだこと
関与のスタイルは、毎月びっしり入る形ではなく、年に数回というペースでした。だからこそ、その都度の作業を代行するのではなく、本人が自分で回せる「管理の形」を残すことに重きを置きました。
中心に据えたのは、前受金管理の適正化です。チケットやその他の振込で先に預かったお金について、預かった分・消化した分・残っている分が分かるように整理し、売上として認識するタイミングを明確にしました。あわせて、振込と現金が混在する入金を、どちらの経路でももれなく記録できる形に整えました。現金が絡む点は店舗ビジネスと同じ難しさがあり、ここを曖昧にしないことが、数字の信頼性を左右します。
小規模な事業だからこそ、複雑な仕組みではなく、本人が無理なく続けられる運用にすることを優先しました。
結果
- チケットや振込による前受金を、預かり・消化・残高が見える形で管理できるようにしました。
- 振込と現金が混在する入金を、もれなく記録できる運用に整えました。
- 約4年にわたり、年に数回というペースで関与しながら、本人が自分で維持できる経理の形をつくりました。
現在
経理の形がある程度整い、事業を大きく広げる方針でもなかったことから、その後の記帳や申告は顧問税理士へ引き継ぐという判断になりました。当社は、必要な土台を整えたところで、一定の役割を終えています。
毎月深く入り込む関与ではありませんでしたが、「預かったお金をきちんと管理する」という、前受金型ビジネスの肝になる部分を、本人が続けられる形で残せた案件です。
